2014年8月24日 星期日

Ozella Music - Day 2


























Edgar Knecht - Dance On Deep Waters (2013)

Edgar Knecht(p)
Rolf Denecke(b)
Tobias Schulte(ds)
Stephan Emig(per)

1. Lilofee
2. Gedankenfreiheit
3. Tiefe Wasser
4. Nachttraum
5. Fenjas Lullaby
6. Schwesterlein
7. Frühling
8. Wiegenlied

Ozella Music, 2013


先年の一作「Good Morning Lilofee」が注目を集めていた、ドイツ・シーンで活躍する個性派ピアニスト:Edgar Knechtの、前作と同じ顔ぶれ、即ち、ベース&ドラムとのトリオにパーカッションも加わってきつつ、の体制による快調作。

 重心の据わった端正で精緻かつ堅固な、歯切れよく粒立ちのいい、一音一音クッキリとした鮮明タッチによる、哀切な情緒を力強くもきめ濃やかに映し出す耽美的ロマンティック・プレイが、鋭い研ぎ澄まされ感あるフレッシュな、そして堂々たる映え具合を示した好投編。

 適度に内省感を含んだ繊細でマイルド、それでいてキレ味シャープな、ヨーロッパ浪漫派の正統らしい落ち着いたメロディアス奏演、が折り目正しく紡がれてゆき、サイド陣の、芯にブレなく抑制の利いた細密なサポートにしっかりと導かれながら、Knechtの、迫真のサスペンスやセンシティヴさと鮮やかなドラマツルギーを巧く両立させた、構成センス抜群のアドリブ展開が何とも甘美で余情深い、きららかな魅力を放ってゆく。

 スウィート&デリケートにしっとりと優しく哀愁を描写しながら、タッチの自然な力強さ・硬質さが利いて、その鳴音には甘すぎない絶妙のシャープネスや研磨感が醸し出され、また、詩的で端麗なロマンティシズムを身上としつつも、ブルース由来の渋い吟醸テイストが端々に隠し味っぽく揮われて、結果、中々に表情多彩で奥行きの豊かな、瑞々しい感動に満ちた文脈が高密度に編み上げられており、全く見事。


http://www.catfish-records.jp/product/16349




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